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新聞記事から。

2010年11月03日
ある新聞記事より・・・


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「サル撃退しようとロケット花火…小屋を全焼


3日午前7時10分頃、○○県○○市○○町○○の無職○○○○さん(76)方の鉄骨平屋建て物置小屋から出火し、約65平方メートルを全焼した。

 小屋の中にあった耕運機や稲刈り機も燃えた。

 ○○署の発表では、○○さんが、小屋の屋根などに乗っていた野生のサル20~30匹の群れを撃退しようと、鳥獣被害対策用の6連発ロケット花火を発射したところ、火の粉が小屋のワラなどに燃え移ったという。○○さんは「追い払うのに夢中で、気づいたら燃え広がっていた。サルが許せない」と話しているという。」


最初に目に付いたときは
何をやっているのだ?
火事になる可能性ぐらい気付かないのか?
「サルが許せない」なんて話じゃないだろう?
と思っていたのだが、
よくよく読んでみると、腑に落ちないことばかり。

もちろん本人に話を聞いたわけでもないので
勝手な想像の域を超える物ではないが
ちょっと私見を。



まず、サルが危険を冒してまで人里におりてくるということは
山にエサが無いと言うことだろう。
それは単にサルが悪いというわけではなく
サルも生きていくためには必死なのだ。

それに対して人間は人間で
畑を耕して一生懸命育てた作物を
みすみすサルに奪われるというのも
なんとも、我慢ならないことだと言うのもよく分かる。

エサが無くなってしまう原因を作ったのは
誰なのだろうか?



次に、何で火事なんか起こったのだろうか?

自然に一番近いところで生活をしている
農家の方にとっては、一方的にサルを悪者にはできず
駆除という手段を、あえてとらなかったのではなかろうか。
人間の我が儘で自然を冒涜したらどうなるのか
肌で感じながら生活をしている人たちなのだから。

「鳥獣被害対策用の6連発ロケット花火」というのがくせ者か?
もっと安全な方策はなかったのだろうか?

納屋には農機具をはじめ、肥料、来期の種、農薬等々
現在の農家にとって必要不可欠な物が
詰め込まれていたはず。

その納屋を失うと言うことは
被災者の方にとっては強制的な廃業に等しい意味を持つ。
家屋敷を失ったのみならず、生活の再開の術も失ってしまったのである。


私の中に様々な疑問が生じてきた。
あまりにもやるせない気持ちになる。


そんなギリギリのなかで、苦労に苦労を重ねながら
畑を耕し続けておられたのだろうと推測するのは
とても易いことだ。

「サルが許せない」の言葉の裏には
あまりにも多くの思いが込められているように感じてきた。




先だって政治関連のニュースでは
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)だとか
「インドとのEPA締結で合意」などと大きく報じられている。

経済の発展には必要不可欠なことなのだとは思うが
国内の農家の苦悩をキチンと理解しておかなければならないことだろう。
農家への補償無くして、完全自由化に進むのはとても危険だ。

経済学者の一部には農業から得られる利益は
日本のGDPにおける割合が小さいので
取るに足らないことだと堂々と発言する方もおられるようである。

しかし、現実社会では「国」というのが一つの単位である。
今以上に食糧自給率(計算方法にも問題があるようだが)が下がると
国力が下がるというのは火を見るより明らかだ。
先の中国の事案をみれば、誰にでも分かることだ。
残念ながら政治と経済は直結している。


話を戻して、
たった一件の火事という事故かも知れないが
私たちが学ばなければならないことは
たくさんあるように思う。

決して誰が悪いとか言っているのでなく
全ての事柄は繋がっており
あらゆる物に影響を与えている。
もっと大きな視野を持って生活を送らなければならいと再認識した。

私が修行中に指導教官から言われたことがある
今日出会った人や、知り合いの幸せを祈るだけではなく
明日出会うかも知れない、未知の方々の幸せを祈れるようになりなさいと。
「袖触れ合うも他生の縁」ではないが
全てのものは繋がりあっているのだから。
それはそれは、とても壮大な感覚が必要になってくる。
しかし、それこそがお大師さまの教えなのだと、今なら理解できる。



今回被害に遭われた方が一日でも早く
再び畑に出てくださることを切に願う。
お年がお年なだけに心配である。


南無大師遍照金剛
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コメント
No title
 今年は猛暑が続いたせいで熊もよく出没しているそうですね。しかし、ニュースを見ている我々も、頭の中の数値だけで判断する経済学者も実感を持てないのが現実。ちょいと反省しなければなりませんね。
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Re: No title
>  河童さん

 私も最初は変な記事と思っていたのですが、よくよく考えてみると根っこの深い問題なんじゃないかなと・・・。
Re: タイトルなし
> ミケ太さん

本当に、なんとか立ち直ってくれたらいいと思います。

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